ごあいさつ 産業カウンセリングで、未来を見つめた絆づくりを

社団法人日本産業カウンセラー協会 会長 安藤一重  現在わが国は、未曾有の大災害「東日本大地震」「福島原発事故」からまもなく1年となりますが、いまだ復旧、復興が遅々として進まず、経済社会は先行き不透明な状況にあります。
 第42回全国研究大会は、このような閉塞感が覆う中ですが、被災県でもある千葉県で「もう一度、この国に働く喜びを 〜産業カウンセリングで結ぶ、明日への絆〜」をメインテーマに開催いたします。大会実行委員会(東関東支部)では、基本コンセプトとして (1)協会の存在を社会に示し、知名度を高める、(2)地域との連携づくりを進める、(3)全国の会員が参加しやすい、 以上の3つを掲げ、斬新な趣向をこらした企画を提起し、準備を進めています。
 第1日目のシンポジウムAは「あなたのその行動が会社を変える」と題し、会員の皆様にお馴染みの桐村晋次先生の講演に続き、メンタルヘルス対策や社員のモチベーションアップに尽力している地元企業の方々にもシンポジストとして参加いただきます。
 また第2日目には「これからの『有縁社会』をつくろう」をテーマに、2つのシンポジウムを計画しました。シンポジウムBには、講演者にかつてロッキード事件の検事を務め、その後、福祉の分野でご活躍のさわやか福祉財団理事長・堀田力先生をお迎えします。シンポジストには、千葉県市川市にて障害者の生活支援、就労支援などの活動をされているNPOの大島みどり氏、東尋坊で自殺企図者への支援活動をされている茂幸雄氏、千葉県常盤平団地で孤独死ゼロに取り組まれている中沢卓実氏にご登場いただき、地域社会の絆づくりを一緒に考えていただきます。
 シンポジウムCでは震災復興、非正規労働者問題に精力的な提言活動をされている弁護士の中野麻美先生、個人(僧侶)としてボランティア活動をされている鬼生田顕英氏(東北支部)、震災地の多賀城市役所で復興活動に当たられている課長の永沢正輝氏(東北支部)、「心の防災対策研修」に取り組まれている南幸惠氏(東京支部)から、震災後1年の有縁社会づくりの実践活動をご報告いただきます。また、同時に8分科会が用意されていますが、そのうち、今回初めてアジアカウンセリング学会が参加され、「多文化カウンセリング」の分科会を受け持っていただくことになっています。
 また、実行委員会では多彩な企画を用意し、会員の皆様に千葉会場以外に全国の会場でもライブ中継によってご参加いただけるよう準備を進めています。50年の歴史を重ねた協会の活動のあり方を共有し、本大会が産業カウンセリングをさらに広げる契機になることを願い、多くの会員の皆さんと千葉市で、全国のライブ会場でお会いできることを心から期待いたします。